NotebookLMでできる音声概要|資料を聞いて理解する時代へ

会議メモや資料の要点を、移動中などに音声で確認できたら便利だと思いませんか?
GoogleのAIツール「Notebook LM」には、そのニーズに応える「音声概要(Audio Overview)」という機能があります。
この機能では、アップロードした資料の内容をAIが自動で音声に変換し、要点を耳から素早く把握できるようにサポートしてくれます。
視覚に頼らず情報を得られるため、作業中や移動中でもインプットが可能になり、業務効率の向上につながります。
この記事では、NotebookLMの音声概要機能の活用シーンやメリット・デメリット、使い方についてご紹介します。

Notebook LMの音声概要(Audio Overview)とは?

NotebookLMの音声概要は、アップロードした資料をもとにAIが要点を抽出し、それを音声で聞けるようにしてくれる機能です。
主な特徴は以下の通りです。
- アップロードした資料や、NotebookLM内でのやり取りをもとにAIが自動で要点を抽出
- 音声ファイルとして再生・共有・ダウンロード可能
- 約50の言語に対応で、日本語でも自然な音声で再生できる
手を動かせない場面でも、音声で内容を確認できるため、移動中や別作業の合間にも活用しやすくなっています。
実際にNotebookLMの英語ヘルプページを要約させたところ、自然な日本語の音声会話が生成されました。
多言語対応により、日本語でもスムーズに音声概要を出力できます。
生成された音声概要
音声概要の活用シーン
Notebook LMの音声概要は、以下のようなシーンで活用できます。
- 通勤・通学中に
電車の中や徒歩での移動中に、気になる記事や会議資料の概要をサクッと把握したい時。 - 運動中に
ジョギングやジムでのトレーニング中に、耳だけを使って情報収集したい時。 - 家事や作業をしながら
料理や掃除など、手は離せないけれど頭は使える時間に。 - 学習・教育シーン
教材やレポートの内容を耳で復習したい時。 - プレゼン前の内容確認
構成や流れを頭の中で整理したい時。 - チームへの共有
生成した音声リンクを共有し、要点をまとめたレポート代わりに
「ながら時間」を有効活用できるのが魅力です。
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
目を使わずに要点を把握できる 多言語対応で、英語・日本語含め幅広く活用可能 効率的な時間活用 内容の素早い把握 共有・ダウンロードができ、資料配布にも使える | AIの要約精度に依存 詳細な理解には不向き 音声オプションの限定 |
- 目を使わずに要点を把握できる
-
画面を見続けることなく、音声だけで資料の要点を把握できるため、移動中や作業中のインプットにも最適です。目の疲労軽減やマルチタスクにも効果的です。
- 多言語対応で、英語・日本語含め幅広く活用可能
-
50以上の言語に対応しており、日本語や英語をはじめとする多言語資料でも音声要約が生成できます。グローバルな業務や学習にも対応します。
- 効率的な時間活用
-
テキストを読む時間を省略でき、短時間で資料のポイントを把握可能。長文資料や複数ノートの要点確認に便利です。
- 内容の素早い把握
-
重要なポイントや全体構成をAIが自動で抽出してくれるため、資料全体の構造をすぐにつかむことができます。
- 共有・ダウンロードができ、資料配布にも使える
-
生成された音声は共有・ダウンロードが可能です。情報整理資料や社内連絡にも活用できます。
- AIの要約精度に依存
-
生成される概要の質は、NotebookLMのAIの理解度や要約精度に左右されます。
- 詳細な理解には不向き
-
音声概要はあくまで要約であり、細部のデータやニュアンスを理解したい場合には不十分な場合があります。深い分析には元資料の確認が必要です。
- 音声オプションの限定
-
現在のところ音声の話者・BGMなどのカスタマイズはできません。(今後の改善に期待)
音声概要の使い方

「新規作成」ボタンをクリックして、新しいノートブックを作成します。

会議録、文章資料、音声ファイル(mp3形式など)をアップロードします。
複数のソースも登録可能です。

ノートブック右側のStudioパネルにある音声概要から「生成」をクリックします。
AIがソースの内容をもとに音声概要を生成します。

生成された音声はNotebook LM上で再生できるほか、WAV形式の音声ファイルとしてダウンロードが可能です。
また、共有リンクを使って他のメンバーと再生内容を共有することもできます。

再生速度は0.5倍~2.0倍まで選択できます。
NotebookLM Plusでは何が変わる?
音声概要の生成数とソース(資料)の登録上限が増える
NotebookLMには無料版と有料版のNotebookLM Plusがあります。
Notebook LM Plusを使うと、音声概要の生成数が増加し、ソース(資料)の登録上限も広がります。
そのため、会議資料やリサーチ資料などが膨大なときでも、効率よく全体の要点を音声で把握できるようになります。
項目 | 無料版 | Notebook LM Plus |
---|---|---|
1日の生成上限 | 3回/日 | 20回/日 |
ソース数 | 50 | 300 |
大量の資料を扱う方や、より高度なリサーチを行い方にはPlus版の導入が効果的です。
なお、Plus版の利用には、Google Workspace Standard以上またはGoogle One Premiumへの加入が必要です。

まとめ
NotebookLMの音声概要(Audio Overview)機能は、耳で情報をとらえたい方や視覚に頼らずに情報を確認したい人にとって有効なAIツールです。
短時間で要点を把握できるため、会議の振り返りや資料の要約確認など、日々の業務の効率化に役立ちます。
NotebookLMは無料でも基本機能が利用できますが、より多くの資料を取り扱いたい場合や、高度な活用をしたい場合には、有料版のNotebookLM Plusがおすすめです。
NotebookLM Plusは、Google WorkspaceのBusiness Standard以上のプランで利用できます。
(個人アカウントの場合は Google One Premiumプラン)
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