IT導入補助金申請に必須!セキュリティアクション自己宣言の登録方法

前回の記事では、IT導入補助金の申請に必要となるGビズIDの取得方法についてご紹介しました。
今回は、もうひとつの必須要件である「セキュリティアクション自己宣言」について、登録方法をまとめています。

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セキュリティアクションとは?
セキュリティアクションは、企業が「情報セキュリティ対策に取り組みます」と国(IPA:独立行政法人情報処理推進機構)に対して宣言し、その内容を登録する制度です。
この宣言をする目的は、
- 自社やお客様の大切な情報(顧客名簿や売上データなど)を、ウイルスや不正アクセスから守るため
- 「セキュリティをしっかり考えています」と対外的にアピールするため
です。
宣言を行うことで得られることは以下の通りです。
- 国の制度に則った「セキュリティ対策に取り組んでいる企業」として認められる
- 宣言完了後に「宣言ID」やロゴマークが発行され、自社ホームページや名刺などに使える
- セキュリティ意識が社内に根付くきっかけになる
- IT導入補助金をはじめとする公的な支援制度への申請要件を満たすことができる
IT導入補助金の申請を行う際には、このセキュリティアクションが必須となっています。
なお、IT導入補助金の交付対象者の要件として、以下のように記載されています。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する「SECURITY ACTION」の「★ 一つ星」又は「★★ 二つ星」いずれかの宣言を行うこと。
出典:IT導入補助金2025 公募要領(通常枠) P.7
IT導入補助金申請で必要な宣言レベル
セキュリティアクションには「一つ星」と「二つ星」の2段階がありますが、IT導入補助金の申請には「一つ星」レベルの宣言で原則OKです。
★ 一つ星
まずは自社で「情報セキュリティ5か条」を実践することを宣言
- OSやソフトウェアは常に最新の状態にしよう!
- ウイルス対策ソフトを導入しよう!
- パスワードを強化しよう!
- 共有設定を見直そう!
- 脅威や攻撃の手口を知ろう!
★★ 二つ星
一つ星+さらに社内でPDCAサイクルによるセキュリティ管理体制の整備が求められる
「5分でできる!情報セキュリティ自社診断」で自社の状況を把握したうえで、
「情報セキュリティ基本方針」を定め、外部に公開したことを宣言
関連リンク
セキュリティアクション自己宣言の登録手順
セキュリティアクション自己宣言の登録は10~15分ほどで完了します。

画面右側の「自己宣言の申込」ボタンをクリックします。


セキュリティアクション自己宣言の申込みの流れを確認し、「自己宣言申込みフォーム」をクリックします。


ロゴマーク使用規約を確認し、「使用規約に同意する」をクリックします。
規約の主なポイントは以下のとおりです。
- ロゴマークは、宣言した内容(一つ星・二つ星)に応じて使えます。
- ロゴマークは、名刺・パンフレット・Webサイトなどに無償で利用できますが、形や色の改変は禁止です。
- ロゴマークの利用目的は、セキュリティ対策への取組みを対外的に示すことです。
- 不適切な用途(政治・宗教・違法行為など)や誤解を与える使い方は禁止されています。
- ロゴマークはIPA(独立行政法人情報処理推進機構)の登録商標です。
- 規約違反や虚偽申請が判明した場合、ロゴマークの使用が取り消されることがあります。

ここでは、申請するセキュリティアクション宣言の種類(★一つ星/★★二つ星)を選びます。
多くの場合、IT導入補助金の申請には「★一つ星」を選択すればOKです。
- 初めて申請する場合は「新規に【★一つ星】を申し込む」を選択
- さらに高いセキュリティレベルを目指す場合は「★二つ星」を選択
- すでに一つ星を取得済みの方は「一つ星から【★★二つ星】にステップアップする」を選択


(★ 一つ星を選択した場合)
セキュリティアクション宣言の目的や担当者情報を入力します。
- 宣言の目的(例:取引先からの信頼性を高めるため、社内意識向上のため等)を選択します。
- 反社会的勢力排除の誓約にチェックを入れます。
- 担当者名および連絡先メールアドレスを正確に入力します。
また、アンケート(任意)として「宣言を行おうとしたきっかけ」もチェックできます。
該当する項目があれば選択してください(未回答でも手続きに支障はありません)。
入力が終わったら、「次へ」ボタンで進みます。


会社名や所在地、代表者名、担当者連絡先などを入力します。
また、IPA(情報処理推進機構)からの情報提供メールの受信を希望するかどうかを選びます。
どちらを選択しても、申請手続きやセキュリティアクション宣言の有効性には影響ありません。
希望した場合、今後IPAから情報セキュリティ対策に関するお知らせやセミナー案内などがメールで届くことがあります。


これまで入力した宣言内容や事業者情報を確認し、内容に問題がなければ「登録」ボタンをクリックします

この画面が表示されれば申請は無事完了です。
申請内容に問題がなければ、後日「自己宣言ID」がメールで通知されます。
自己宣言IDのメール受信をもって、自己宣言手続きは完了となります。
また、サイト内から「宣言ロゴ(バナー)」をダウンロードできるので、社内・社外向けに活用できます。
まとめ
IT導入補助金を申請するには、セキュリティアクション自己宣言が必須です。
登録は10~15分ほどで完了できますが、「自己宣言ID」のメール通知まで1週間ほどかかることがあるため、早めに準備を進めておくと安心です。
関連リンク
また、IT導入補助金の申請には「GビズID」も必要です。
GビズIDの取得方法については、下記の記事でご説明していますので、合わせてご確認ください。

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