Googleスプレッドシートで過去の為替レートを取得|GOOGLEFINANCE 関数を活用

「過去の為替レートを知りたいけど、手作業で調べるのは面倒…」
「スプレッドシートで自動的に取得できたら便利なのに…」

そのように思ったことはありませんか?

Googleスプレッドシートでは、 関数を使えばカンタンに過去の為替レートを取得できます。

本記事では、GOOGLEFINANCE 関数を活用した過去の為替レートの基本的な取得方法と、指定した期間のレートをまとめて表示する方法をご紹介します。

目次

GOOGLEFINANCE関数 を使って過去の為替レートを取得

Googleスプレッドシートでは GOOGLEFINANCE 関数を使うことで、現在や過去の為替レートを取得できます。

GOOGLEFINANCE 関数の基本的な構文

GOOGLEFINANCE関数の基本構文

=GOOGLEFINANCE("ticker", "attribute", [start_date], [end_date|days], [interval])

構文の説明:

  • ticker : 取得したい金融商品のシンボル(例: "CURRENCY:USDJPY" で米ドル/円の為替レート)
  • attribute : 取得するデータの種類(例: "close" で終値)
  • [start_date] : 取得開始日(省略すると最新のデータ)
  • [end_date|days] : 取得終了日 または start_date からの日数
  • [interval] : データの間隔(”DAILY” または “WEEKLY”、省略時はデフォルトで “DAILY”)

過去のレートを取得する基本的な数式

たとえば、USD/JPY(米ドル/円)の為替レートを2025年2月10日時点で取得するには、以下の数式を入力します。

基本的な数式

=GOOGLEFINANCE("CURRENCY:USDJPY", "close", DATE(2025,2,10))
=GOOGLEFINANCE("ticker", "attribute", [start_date], [end_date|days](省略), [interval](省略))

数式の説明

  • CURRENCY:USDJPY → 米ドル/円の為替レートを指定
  • "close" → 終値(その日の最後のレート)を取得
  • DATE(2025,2,10) → 取得したい日付を指定

この数式をセルに入力すると、指定した日の終値が表示されます。

ヘッダーを非表示にした数式

GOOGLEFINANCE 関数を使うと、データと一緒に Date(日付)や Close(終値)のヘッダーが自動的に表示されます。

このヘッダーを消したい時はINDEX 関数を使うと省略できます。

計算に使う場合や表として見やすくしたいときに便利です。

ヘッダーを非表示にする数式

=INDEX(GOOGLEFINANCE("CURRENCY:USDJPY", "close", DATE(2025,2,10)),2,2)

数式の説明

  • GOOGLEFINANCE(...) の出力は 2行2列のデータ(ヘッダー + データ) になっています。
  • INDEX(配列, 行番号, 列番号) を使い、2行目の2列目(レートのみ)を取得します。

これにより、ヘッダーが表示されず、直接レートだけがセルに表示されます。

A列の日付に応じて為替レートを取得する数式

特定の日付だけでなく、複数の日付の為替レートを取得 する方法もあります。

たとえば、A列に日付を入力し、それに対応したレートを取得する方法をご紹介します。

A列の日付に応じた為替レート

=IF(A2="", "", INDEX(GOOGLEFINANCE("CURRENCY:USDJPY", "close", A2),2,2))

数式の説明

  • A2 に入力された日付に対応する為替レートを取得します。
  • IF(A2="", "", ...) → A2が空白のときは何も表示されません。
  • INDEX() を使ってヘッダーを非表示にします。
STEP
A列に日付を入力
STEP
B2セルに数式を入力
STEP
数式をドラッグしてコピー

この方法を使えば、A列に日付をリストとして入力し、B列に対応する為替レートを自動で取得できます。

セル参照で指定期間の為替レートを一括取得する数式

開始日、終了日、通貨ペアをセル参照で設定し、より柔軟にデータを取得することもできます。

指定期間の為替レートを一括取得する数式

=GOOGLEFINANCE("CURRENCY:" & B3, "close", B1, B2)

数式の説明

  • B1 に開始日(例: 2025/02/01) → B1 の日付からデータ取得開始
  • B2 に終了日(例: 2025/02/10) → B2 の日付までのデータを取得
  • B3USDJPYEURJPY などの通貨ペアを入力 → GOOGLEFINANCE("CURRENCY:" & B3, "close", B1, B2) で参照
STEP
開始日、終了日、通貨ペアを入力

B1~B3セルに指定期間と通貨ペアを入力します。

  • B1:取得開始日
  • B2:取得終了日
  • B3:通貨ペア
STEP
数式を入力

任意のセルに数式を入力します。

STEP
指定期間の為替レートが表示

指定した期間の為替レートが一括で表示されます。

まとめ

GOOGLEFINANCE関数 を使えば、過去の為替レートを簡単に取得することができます。

また、日付のセルを参照した数式にすることで、複数の日付の為替レートをまとめて表示できます。

スプレッドシートで為替レートを管理する際にご活用ください。

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