スプレッドシートのチェックボックスのチェックを一括で外す3つの方法:作業効率アップ

タスク管理や進捗確認などに便利なGoogleスプレッドシートのチェックボックス機能。

ですが、リセットのため1つずつチェックを外すとなると手間がかかります。特にデータが多いと面倒ですし、時間もかかってしまいます。

そこで今回は、チェックボックスを一括で外す方法を3つご紹介します。

「もっとスムーズにチェックボックスを管理したい」
「決まった範囲をワンクリックで操作したい」
「もっとスプレッドシートを便利に使いたい」

という方は、ぜひ今回の方法をご活用ください。

目次

チェックボックスの✅を一括で外す3つの方法

方法メリットデメリット
スペースキー簡単・すぐできる範囲を手動で選択する必要あり
検索&置換シート全体のチェックを外せる他のセルにも影響する可能性あり
GAS繰り返し操作がラク設定が必要
  • 手軽に操作するならスペースキー
  • シート全体のチェックを一括で外すなら検索&置換
  • 繰り返し操作が多いならGASを使ってワンクリック操作

チェックボックスの仕組み

チェックセルの値
⬜(チェックなし)FALSE
✅(チェックあり)TRUE

チェックボックスのセルには、見た目では✅(ON)/ ⬜(OFF)が表示されていますが、実際にはTRUE(ON) / FALSE(OFF)という値が入力されています。

この値をFALSEにすることでチェックを外します。

方法①:スペースキーを使う

STEP
チェックボックスがある範囲を選択
STEP
半角モードでスペースキーを押す
STEP
チェックボックスを一括でON/OFF

チェックボックスが一列だけなど、部分的ならこの方法がもっとも手軽です。

半角モード(英字入力) のとき → チェックのON/OFFが切り替わります。
全角モード(日本語入力) のとき→ スペースが入力されるだけでON/OFFされません。

方法②:検索&置換(Ctrl + H)を使う

Googleスプレッドシートのチェックボックスは、ONの状態で「TRUE」、OFFの状態で「FALSE」として扱われるため、検索&置換機能を使ってFALSEに変更します。

STEP
Ctrl + H を押して「検索と置換」を開く

(Mac: Cmd + H

STEP
検索する値: TRUEを入力
STEP
置換後の値:FALSEを入力(チェックを外す)
STEP
「すべて置換」をクリック

シート全体にあるチェックボックスを一括でリセットする場合や、複数列など選択範囲が広い場合はこの方法が便利です。

ただし、チェックボックス以外にTRUEが使用されているセルがある場合は注意が必要です。

反対に、チェックを付けたい場合は「FALSE → TRUE(チェックを入れる)」の置換でできます。

方法③:GASを使う

Google Apps Script (GAS) を使うと特定のシートや範囲に対して手軽にチェックを外すことが可能となります。

また、ボタンを作成すればワンクリックで実行できるため、繰り返し操作がラクになります。

手順:GASを使ってチェックボックスを操作

STEP
スプレッドシートを開く

対象のスプレッドシートを開きます。

STEP
GASエディタを開く

Googleスプレッドシートを開き、メニューの「拡張機能」から「Apps Script」をクリックしてGASエディタを開きます。

STEP
スクリプトの作成

function myFunction(){

}

が最初から入っているため、消去して以下のスクリプトを貼り付けます。

チェックボックスを✅を外すスクリプト

function clearCheckboxes() {
  var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getSheetByName("シート名を入力"); // 変更するシート名を入力
  var range = sheet.getRange("対象範囲を入力"); // チェックボックスのある範囲を指定
  range.clearContent(); // チェックボックスの値(TRUE/FALSE)を削除
}
(参考)チェックボックスに✅を入れるスクリプト
function checkAll() {
  var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getSheetByName("シート名を入力"); // シート名を指定
  var range = sheet.getRange("対象範囲を入力"); // チェックボックスのある範囲を指定
  range.setValue(true); // すべてのチェックを入れる(TRUEにする)
}
STEP
“シート名を入力”を実際のシート名に変更
  var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getSheetByName("シート1"); // シート名を指定

スクリプトの"シート名を入力"の部分を変更します。

例:”シート1” "タスク管理"

STEP
“対象範囲を入力” を、チェックボックスがある範囲に変更
var range = sheet.getRange("A2:A15"); // チェックボックスのある範囲を指定

スクリプトの"対象範囲を入力"の部分を変更します。

例:"A2:A15"(A2からA15の範囲をOFFにする)

  "B2:B"(B2以降のB列全ての範囲をOFFにする)

STEP
スクリプトを保存

スクリプトを書いたら、名前を付けて保存します。

(例:「チェックリセット」)

STEP
スクリプトを実行

スクリプトを実行して、チェックボックスのチェックを外します(リセット)。

初めてそのスクリプトを実行する場合は権限の確認が必要です。

そのため、『権限を確認』を押します。

許可の詳細手順

「詳細」をクリックします。

無題のプロジェクト(安全ではないページ)に移動」をクリックします。

許可」をクリックします。

STEP
✅が外れたことを確認

チェックが外れたことを確認します。

手順:ボタンを作成してワンクリック操作

スプレッドシート上に ボタンを作成することで、スクリプトを簡単に実行できるようになります。

STEP
図形描画を開く

メニューの「挿入」から「図形描画」をクリックして図形画面に移ります。

STEP
図形を作成

図形」から任意の形(例えば四角形)を選択して図形を描きます。

STEP
図形内にテキストを入力

描いた図形を右クリックし、「テキストを編集する」を選択します。

この図形に分かりやすいテキストを入力します。

例:リセット

STEP
スクリプトの割り当て

作成した図形をクリックし、右クリックメニューまたは「・・・」メニューから「スクリプトを割り当て」を選択します。

実行したいスクリプト名(例えば clearCheckboxes)を入力します。

これで、図形をクリックするだけでスクリプトが実行されるようになります。

スクリプト名の位置

作成したスクリプトがfunction clearCheckboxes() {で始まっている場合、clearCheckboxesの部分をコピーして貼り付けます。

STEP
ボタンをクリックして実行

作成したボタンを左クリックする度に、スクリプトが実行されます。

まとめ

この記事では、Googleスプレッドシートのチェックボックスを一括で外す3つの方法をご紹介しました。

  1. スペースキーを使う方法
    → 最も手軽な方法 で、範囲を選択してスペースキーを押すだけでON/OFFを切り替えできる。
      ただし、日本語入力がONの場合は動作しないため、半角モードにする必要がある。
  2. 検索&置換を使う方法
    → シート全体のチェックボックスを一括変更できる。
      異なる行や列に点在するチェックボックスも一度の操作で変更可能。
  3. Google Apps ScriptGAS)を使う方法
    → 実行ボタンとの組み合わせでワンクリックでチェックを外すことが可能。
      毎回決まった範囲のチェックボックスを操作したい時に便利。

それぞれの方法にメリットがあるため、作業の規模や目的に応じて最適な方法を選びましょう。

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