Google WorkspaceはIT導入補助金の対象?申請条件と注意点

IT導入補助金の対象ツールは非常に幅広く、2025年版のITツール検索から調べることができます。
ですが、Google Workspaceが補助金の対象になる条件や注意点は、検索だけでは分かりにくい場合も。
そこで、Google WorkspaceをIT導入補助金で導入したいと考えている方に向けて、申請の可否や注意点をご紹介します。

Google WorkspaceはIT導入補助金の対象?

Google Workspace単体は対象外。
他の業務プロセスツールとセットで補助対象。
Google Workspaceは「IT導入補助金」の対象ツールです。ただし、Google Workspace単体では申請できません。
これは、Google Workspaceが「汎用・自動化・分析ツール」という区分に該当し、業務プロセス改善に直結するITツールとの組み合わせ申請が必要なためです。
Google Workspaceは「汎用・自動化・分析ツール」に該当

Google Workspaceは、メールやカレンダー、ドキュメント共有など幅広い業務に使えるクラウド型グループウェアです。
そのような汎用的なITツールは、IT導入補助金2025の制度上「汎用プロセス」に分類されます。
IT導入補助金2025の公募要領では、以下のように記載されています。
「汎用プロセス」のみを保有するITツールは、単独では交付申請不可だが、「共P-01」~「各業種P-06」と組み合わせて交付申請することで、1プロセスとしてカウントされ交付申請が可能となる。
出典:IT導入補助金2025 通常枠 公募要領(PDF) P.15
そのため、Google Workspaceなどの汎用プロセスツールは単体申請ができず、他の業務プロセス系ITツールと組み合わせることで、補助対象となります。
Google Workspace がIT導入補助金の対象になるケース
「会計ソフト」「顧客管理(CRM)」「販売管理システム」などの業務プロセス改善ツールと組み合わせて導入することで、補助金の対象となります。
- 組み合わせ例
- Google Workspace + 会計ソフト
- Google Workspace + 顧客管理ツール(CRM)
- Google Workspace + 販売管理システム など
補助金の内容
- 補助率:1/2
(例:100万円のうち50万円が補助) - 補助上限額:最大150万円
(複数プロセスの改善で最大450万円まで拡大) - 補助対象費用
クラウド利用料(最大2年分)、設定費、導入研修費なども含まれます
費用例:
Google Workspaceと会計ソフトの合計導入費用80万円の場合、最大40万円が補助されます。
補助金の上限額や要件は、導入するプロセス数などによって変わります。
以下は通常枠の補助内容の概要です。
通常枠(1プロセス以上) | 通常枠(4プロセス以上) | |
---|---|---|
補助額 | 5万円~150万円未満 | 150万円~450万円以下 |
機能要件 | 1プロセス以上 | 4プロセス以上 |
補助率 | 1/2以内 ※3か月以上、地域別最低賃金+50円以内で雇用している従業員数が全従業員の30%以上であることを示した場合は、2/3以内 | |
補助対象経費 | ソフトウェア購入費、クラウド利用費(クラウド利用料最大2年分)、 導入関連費 |
申請の大まかな流れ
Google Workspaceを取り扱うIT導入支援事業者に相談し、補助対象となる組み合わせや要件を確認します。
補助対象となるITツールを組み合わせて選定します。
- gBizIDプライムアカウントの取得
- Security Action(情報セキュリティ対策宣言)の実施
- 見積書、契約書、導入計画書など
- 履歴事項全部証明書
- 納税証明書
IT導入支援事業者経由で申請。審査後、採択された場合に導入→支払い→実績報告となります。
注意点
- すでに導入・契約済みのGoogle Workspaceは補助対象外
- IT導入支援事業者を通じた申請が必要
- すでに導入・契約済みのGoogle Workspaceは補助対象外
-
申請前にすでに契約・利用を開始しているGoogle Workspaceは補助金の対象外となります。
補助金は「これから新たに導入するITツール」が対象となるため、申請が正式に受理・承認される前に契約や利用を始めないようご注意ください。
- IT導入支援事業者を通じた申請が必要
-
IT導入補助金の申請は、企業や個人事業主が単独で行うことはできず、「IT導入支援事業者」と呼ばれる登録パートナーを通じて申請手続きを行う必要があります。
支援事業者が見積書の作成や申請書類の準備、補助金の手続きまで一貫してサポートしてくれますので、事前に相談・打ち合わせを進めておきましょう。
まとめ
Google WorkspaceはIT導入補助金の対象ですが、「汎用プロセス」に分類されるため、他の業務プロセス改善ツールとセットで申請する必要があります。
すでに利用中の方は対象外となり、これから新規導入を検討している法人・個人事業主が対象です。
制度や申請要件は毎年見直されるため、最新情報は公式サイトやIT導入支援事業者にご確認ください。
参考リンク
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