Googleスプレッドシートで色付きセルをカウント｜フィルタ機能＋SUBTOTAL関数

「スプレッドシートで色分けしたデータを管理しているけれど、この色のセルが何個あるか知りたい…」と思うことはありませんか？

ですが、スプレッドシートには「色付きセルを直接カウントする関数」が用意されていません。

色ごとのセル数を自動集計する場合はGoogle Apps Script (GAS)を使うと便利ですが、簡単にカウントするだけなら、フィルタ機能とSUBTOTAL関数を使ってできます。

この方法なら特定の色のセルをフィルタで絞り込み、手軽に数を確認できます。

本記事では、フィルタ機能とSUBTOTAL関数を活用して色付きセルをカウントする方法をご紹介します。

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完成イメージ

フィルタ適用前

フィルタ適用＋SUBTOTAL関数でカウント

• フィルタ適用で指定の色のセルを抽出
• 表示されたセルをSUBTOTAL関数でカウント

フィルタ機能を使うと、特定の条件（テキスト、数値、色など）に基づいてデータを絞り込むことができます。

通常は文字列や数値でフィルタ適用することが多いですが、「塗りつぶしの色でフィルタ」で指定の色だけを抽出できます。

さらにSUBTOTAL関数を組み合わせることで、フィルタで表示されたセルの数を自動的にカウントできます。

この方法を使えばフィルタを切り替えるだけで、特定の色のセル数をすぐに確認できます。

色付きセルをカウント：フィルタ機能＋SUBTOTAL関数

STEP

カウントしたい範囲を選択

カウントしたい色付きセルを含むデータを範囲選択します。

STEP

フィルタを適用

メニューの「データ」→「フィルタを作成」をクリックします。

STEP

色でフィルタ

フィルタ適用後、列のフィルタアイコン（▼）をクリックします。

表示される項目から「色でフィルタ」→「塗りつぶしの色」を選択します。

その後、カウントしたい色を選択します。

（例：明るい緑3、明るい赤3、明るい黄2）

STEP

色ごとのセル数をカウント（SUBTOTAL関数を使用）

フィルタを適用すると、選択した色以外のデータは非表示になります。

この状態で以下の数式を使って、現在表示されているセルの数をカウントできます。

表示セルの数をカウントする数式（例：B6以降の列を対象）

=SUBTOTAL(3, B6:B)

SUBTOTAL(集計方法, 範囲)

数式の説明

• 3 → COUNTA　空白でないセルの数をカウントします。
• B6:B → B6 以降のすべてのセルを対象とします。（この部分を実際の範囲に合わせて変更）

SUBTOTAL 関数の集計方法

番号	計算方法
1	平均（AVERAGE）
2	カウント（COUNT）（数値のみカウント）
3	カウント（COUNTA）（空白でないセルをカウント）
4	最大値（MAX）
5	最小値（MIN）
6	積（PRODUCT）
7	標準偏差（STDEV）（母集団の標準偏差）
8	標準偏差（STDEVP）（標本の標準偏差）
9	分散（VAR）（母集団の分散）
10	分散（VARP）（標本の分散）

SUBTOTAL 関数はリスト内のデータに対して集計を行う関数で、フィルタ適用後に表示されているセルだけを計算対象にできます。

フィルタで色を切り替えれば、カウント結果が自動で更新されます。

フィルタ活用のメリット・デメリット

まとめ

フィルタ機能と SUBTOTAL 関数を活用すれば、特定の色のセル数を簡単にカウントできます。

フィルタを切り替えるだけでカウント結果が更新されるため、手軽に集計できるのがメリットです。

ただし、この方法では 1つの色のみカウントでき、フィルタを手動で切り替える必要があるという制約があります。

複数の色を同時にカウントしたい場合や、自動で集計を行いたい場合は、Google Apps Script (GAS)を活用する方法が便利です。

次回の記事では、GASを使って色付きセルをカウントする方法をご紹介します。

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