Notebook LMのマインドマップ機能とは?自動生成の特徴と使い方

情報を「見える化」するマインドマップ。
これまでは手作業で構築するのが一般的でしたが、GoogleのAIツール「NotebookLM」には、このマインドマップを自動生成してくれます。
テキストを読み込んで、関連するトピックを図式化。文章の構造を視覚的に捉えることで、全体像の把握や思考の整理がスムーズに行えます。
この記事では、NotebookLMのマインドマップ機能でできること、活用方法についてご紹介します。

NotebookLMのマインドマップ機能とは?

NotebookLMでは、アップロードしたソース(資料や音声要約など)に対してチャットで質問した際、AIが生成した回答を自動的にマインドマップ形式に変換する機能があります。
生成されたマインドマップは、メモとして追加され、クリックすることで開くことができます。
各ノード(項目)は階層的に表示されており、展開・折りたたみやノードクリックでの再質問も可能です。
図で表示されるため、テキストだけでは見えづらかった構造やつながりを視覚的に理解できるのが特長です。
NotebookLMのマインドマップ機能は、現時点で無料版のNotebookLM・有料版のNotebookLM Plusどちらでも利用可能です。
NotebookLMのマインドマップ機能でできること
- 会議の議事録整理
会議の議題や発言内容をトピックごとに整理することで論点が分かる - 資料の要点整理
長文資料やレポートの主要テーマを視覚的に把握 - 学習ガイドの下書き
試験対策や教育コンテンツの構成設計に活用 - 記事構成案の作成
プレゼンや記事の構成案をAIに整理してもらう
上記のような点で活用が可能です。
NotebookLMでは、アップロードした情報からAIが自動的にトピックを抽出して構造化してくれるため、自分でマップを描かずとも全体像をすぐに把握できます。
特に、「まず構造を見たい」「内容の全体像を整理したい」といった場合に有効です。
NotebookLMのマインドマップ機能のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
情報をもとにAIが自動でマインドマップを作成 ノードをクリックしてさらに深掘りできる 文章では見えにくかったトピックの広がりが分かる 共有・ダウンロードが可能 | 自分で自由に編集・追加ができない 専用ツールとの連携は未対応 |
NotebookLMの機能は常にアップデートされているため、タイミングによって仕様が変わることがあります。
NotebookLMのマインドマップの使い方
NotebookLMでマインドマップを活用するための基本的な操作手順は以下の通りです。

「新規作成」ボタンをクリックして、新しいノートブックを作成します。

マインドマップにしたい資料(議事録、会議メモ、PDF、音声ファイルなど)をアップロードします。
対応形式:PDF / Google Docs / YouTube(字幕あり)/ MP3 など。

チャット内で表示される 「マインドマップ」チップをクリックすると、マインドマップが生成されます。

生成されたマインドマップは画面右側のSudioパネル内に表示されます。
「クリックしてマインドマップを開く」を選ぶことでマップ全体を展開して閲覧できます。

Notebook LMのマインドマップ上では以下の操作ができます。
マインドマップで操作できること
- ノード(項目)の展開・折りたたみ
- ノード(項目)をクリックして、さらに質問
- ズームとスクロール
- ダウンロード
- 共有
マップは閲覧・共有・ダウンロードが可能ですが、ノード(項目)の直接編集はできません。
- ノード(項目)の展開・折りたたみ
ノードの右側に表示される「>」または「<」マークをクリックすると、トピックの詳細を展開/折りたたむことができます。
情報の階層構造を把握したいときに便利です。
- ノード(項目)をクリックして、さらに質問
各ノードをクリックすると、その内容についてさらに質問することができます。
たとえば、「この項目について詳しく教えて」と入力すれば、関連する情報が得られます。
- ズームとスクロール
拡大・縮小ボタンで表示サイズを変更できます。
また、マウスホイールやトラックパッドのジェスチャーで、マインドマップ全体を拡大・縮小したり、左右にスクロールして閲覧できます。
複雑なマップも全体を見やすくなります。
- マインドマップをダウンロード
マインドマップは「ダウンロード」ボタンから画像形式(PNG)として保存することができます。
資料として保存したり、チームの議論資料に添付したいときに便利です。
- マインドマップを共有
マインドマップが含まれるノートブックは、画面右上の「共有」ボタンから他のユーザーと共有できます。
閲覧者または編集者として招待し、ノート・マインドマップ・チャット履歴も含めて共同利用が可能です。
他ツールとの違いと使い分けのポイント
NotebookLMのマインドマップ機能は、情報の構造をAIが自動で可視化してくれる点が最大の特長です。
一方で、従来のマインドマップツール(例:MindMeister、miroなど)は、ユーザーが自由にノードを追加・編集しながら思考を展開していくのが基本です。
以下がNotebookLMと一般的なマインドマップツールの主な違いとなります。
比較項目 | NotebookLM | MindMeister / miroなど |
---|---|---|
作成方式 | AIによる自動生成 | 手動で構成・編集 |
情報のもと | アップロードしたソース | 自分で入力・構築 |
カスタマイズ性 | ノード編集不可(読み取り専用) | ノード追加・配置・色など自由に変更可 |
連携機能 | NotebookLM内に限定 | 他アプリとの連携・エクスポート機能あり |
活用シーン | 資料や会議録の自動要約・構造把握 | アイデア出し・企画構成・思考整理など |
他のツールとの使い分け
- ソース資料をアップロードして、要点や構造をざっくり自動で把握したいとき
- 会議録や長文資料の全体像を短時間で整理したいとき
- アイデアを自由に広げたい、自分でマップの構成を細かく調整したいとき
- 他人とリアルタイムで共同編集したいとき
NotebookLMのマインドマップ機能は、AIが作ってくれる骨組み図です。
そこからさらに詳細を詰めていきたいときは、従来のマップツールとの併用もおすすめです。
まとめ
NotebookLMのマインドマップ機能は、思考の整理や情報の全体像を把握するのにとても役立つAI機能です。
文章から構造を引き出すことで、議事録の要点整理やレポート構成、教育資料づくりまで幅広く活用できます。
「テキストを読むより構造を見たい」「とにかく要点をつかみたい」という方にとって、NotebookLMのマインドマップは役に立ちます。
無料版のNotebookLM、有料版のNotebookLM Plus のどちらでも使えるため、まずは試してみてはいかがでしょうか?
会議の可視化や資料整理の効率化を目指す方は、NotebookLMを導入することで業務の質とスピードが大きく変わるかもしれません。

なお、Google workspaceユーザーの場合、Business Standard以上のプランではNotebookLM Plusを使うことができます。
Google Workspace は14日間の無料トライアルも用意されており、じっくり試してから導入を検討できます。
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