ChatGPTはIT導入補助金の対象?導入研修などの費用も補助される?

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前回の記事では、Google WorkspaceがIT導入補助金の対象になるかどうかについてご紹介しました。

また、最近ではChatGPTなどのAIツールも業務効率化の選択肢として注目されています。

そこで今回は、こうしたAIツールの導入時にもIT導入補助金が活用できるのかをご説明します。

目次

ChatGPTはIT導入補助金の対象?

ChatGPTだけでは対象外ですが、業務プロセスに関わる他ツールと同時に導入することで補助金対象となります。

ChatGPTのようなAIツールは、IT導入補助金2025の制度上「汎用・自動化・分析ツール(汎用プロセス)」という区分に分類されます。

この区分には、幅広い業務で使えるクラウドサービスやAI・データ分析・自動化支援ツールなどが含まれており、ChatGPTもこの対象に当たります。

ただし、この「汎用プロセス」に該当するツールは、単体では補助金申請ができません。

実際の申請には、販売管理や会計、顧客管理(CRM)など、業務プロセスの改善に直結する他のITツールと組み合わせることが条件となっています。

AIや自動化ツールを導入する場合も、実際の業務改善と一体となった活用が求められます。

そのため、ChatGPTをIT導入補助金で導入したい場合は、自社の課題や業務に合わせたITツールとのセット導入を検討することが大切です。

ChatGPTが補助対象となり得るケース

ChatGPTは、他の業務プロセス改善ツールと組み合わせて導入することで、IT導入補助金の申請対象となります。

以下は、補助対象となり得る組み合わせ例です。

ChatGPT + 顧客管理システム(CRM)

  • 顧客からの問い合わせ対応をAIチャットボットが自動化
  • 過去の商談履歴や顧客データをもとに、返信案や営業フォロー案をAIが提案
  • 顧客からのよくある質問への自動回答による、サポート負担の軽減

ChatGPT + 販売管理システム

  • 注文内容や在庫状況の確認をAIチャットで自動化
  • 請求書や見積書の自動作成サポート
  • 売上データの分析や営業活動レポートの自動生成

ChatGPTを活用したカスタムAIチャットボット + 業務システム

  • 社内の勤怠申請や備品発注、FAQ対応をAIチャットボットが自動化
  • 社員からの業務マニュアル検索やルール確認もチャットで即時対応
  • 会議議事録や報告書の要約作成など、事務作業の自動化

AI導入研修や操作マニュアル整備も補助対象?

AI導入研修やマニュアル整備も「役務」として補助金の対象になります。

IT導入補助金では、AIツールを効果的に業務へ定着させるための導入研修やマニュアル整備といった「人が提供するサービス」(=役務)も、補助対象経費として認められています

なお、補助対象経費とする際は、次の点に注意が必要です。

  • 役務として申請できる内容や金額は、IT導入支援事業者による見積もりに明示
  • 「AI導入研修」「マニュアル作成」などの費目が、見積書や契約書で明確に分かるようになっていること
  • 補助対象となる役務は、ITツール導入に直接関わるものが原則
    (=AIを現場で活用するために必要な研修やサポートなど)

「役務」とは?

補助金制度における「役務」は、ソフトウェアやクラウド利用料そのもの以外の、導入にともなうサービス全般を指します。

例えば、以下のような費用が「役務」として申請できます。

  • AI導入時の社員向け操作研修(集合研修・オンライン研修など)
  • 操作マニュアルや手順書の作成・配布
  • AIチャットボットを業務に組み込むための初期設定や業務フロー整理
  • システムの初期設定・カスタマイズや運用サポート

これらは導入関連費用=役務として補助金申請の対象となり得ます。

補助金の内容

ChatGPTなどAIツールは、会計ソフトや業務管理システムなど他の業務プロセス改善ツールと組み合わせて導入する場合に、IT導入補助金の「通常枠」を活用できます。

通常枠の補助率や上限額、対象経費は次の通りです。

  • 補助率:1/2
    (例:100万円のうち50万円が補助)
  • 補助上限額:最大150万円
    (複数プロセスの改善で最大450万円まで拡大)
  • 補助対象費用
    クラウド利用料(最大2年分)、初期設定費、AI導入研修費やマニュアル整備などの導入関連費も含まれます。

費用例:
業務システムとChatGPTの導入費用が80万円の場合、最大40万円が補助されます。

補助金の上限額や要件は、導入するプロセス数などによって変わります。
以下は通常枠の補助内容の概要です。

通常枠(1プロセス以上)通常枠(4プロセス以上)
補助額5万円~150万円未満150万円~450万円以下
機能要件1プロセス以上4プロセス以上
補助率1/2以内

※3か月以上、地域別最低賃金+50円以内で雇用している従業員数が全従業員の30%以上であることを示した場合は、2/3以内
補助対象経費ソフトウェア購入費、クラウド利用費(クラウド利用料最大2年分)、
導入関連費

まとめ

  • ChatGPTなどのAIツールは、単体ではIT導入補助金の対象外
  • 会計ソフトや業務管理システムなど、他の業務プロセス改善ツールと組み合わせて導入することで、IT導入補助金「通常枠」を活用できます。
  • 補助対象経費には、AIツールのAPI利用料やクラウド利用料、初期設定・導入研修・マニュアル整備などの役務費も含まれます。

たとえばChatGPT Proのように月額課金が発生するサービスも、補助金を利用することで負担を軽減しながら導入できます。

IT導入補助金を活用して、AIツールによる業務効率化も一歩先へ進めてみませんか。

参考リンク

弊社では、Google Apps Script(GAS)を活用した業務効率化サポートのほか、ITツールの導入支援やIT導入補助金の申請サポートも行っております。

ぜひお気軽にご相談ください。貴方の業務改善を全力でサポートいたします。

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